運命とは
まるで空からリンゴが落ちてくるのを、ただじっと空を眺めて待っているようだ。
このフレーズがとても好きだ。まさしく僕だ。とても感情を揺さぶる、切なくさせる、何とも語彙力がなくて筆舌に尽くしがたいものがある。僕の座右の銘はこれに決めた。
僕は、このフレーズをまさに体現している。
何も努力しないくせに、成功を夢見ている。というか、努力をする方向に導かれること、成功すること、失敗すること、全てが運命なんじゃないかと思っている。
だから、僕の人生は成功する運命であって欲しいと、まだ見ぬ未来に期待しているんだ。努力なんてせずにね。
空からリンゴが降ってくるかもしれないって、空を眺めてるんだ。降ってくるだろうと思いながら。
周りの人間は違うかもしれない。
もし万が一リンゴが降ってきた時に落とさないように、ネットをせっせと作るかもしれない。
他の人よりも早く、落ちてくるリンゴを掴むために飛行機を作るかもしれない。
リンゴが降ってくるよりは可能性が高いだろうと果樹園をつくるかもしれない。
そうするのが周りの人間だ。
だけど僕はそれすらも運命だと思ってる。
ネットをせっせと作っても、リンゴが落ちてきて破れる。
飛行機を作って取りに行ったが、取れない。
果樹園にはリンゴが成らない。
そんなことが確かにある。
全てが運命だと思い込む。
そして、その通りに流される。
未来がどうなるかわからない。
先の見えない未来に恐怖や絶望を感じるときもある。
でも、
先の見えた未来の方がつまらないだろって言って退ける人間がいる。
僕は、こういう人間を大層な人間だと感じる。
僕自身は能力がない。小物で、小心者で、先の見えない未来がそこはかとなく怖い。
怖くて吐きそうにもなる。
ただ、頭の中で先の見える人生も、とってもつまらないだろうなとは思う。
どっちがいいかはまだわからない。
その先の成功も、すべては運命だと信じている。
そして、僕の人生も、きっと良くなるって信じている。
p.s.
与えたものは、巡り巡ってちゃんと返ってくるらしいよ。
まだ実感してなくて、そうかもしれないくらいにしか思ってないけど、そうかもしれない。